あくまでも個人の解釈のため折り畳みます 許せる方のみ開いてください
20/05/18著
人の言葉を理解するUMAとして完全に目覚めた後のフォックステイルは、欧州競馬をあざ笑うかのごとく蹂躙し続けた。
ドバイSC、8秒差。イスバーン賞とサンクルー大賞典は馬なりで「大差ではない」。バーデン大賞は疲れない範囲で本気出して35馬身差(7秒差)。
そして締めくくりの凱旋門賞では、史実勝利馬の中でも屈指の相手パントレセレブルを50馬身引き離す圧勝を飾った。
ではこの覚醒モードのフォックスのタイムはどれくらいだったのか、雑な検証をしてみたい。
・ドバイSC
残念ことに、史実での初回開催が1998年である事から参考となる史実勝ちタイムが存在しない。
実況で名前を呼ばれたパーシャンパンチはカルティエ賞最優秀ステイヤー賞を二度受賞した名馬だが、バリバリのステイヤーのため2400mの時計は分からなかった。
そこで、芝堅良と発表されている中ではもっとも遅い2006年のタイムを仮の参考として引用する。勝ち馬はハーツクライ、タイムは2:31.89である。
このタイムから単純に8秒を引いても2分23秒台である。あくまで着差が8秒だったと言っているだけなので、当然もっと速いタイムを記録していてもおかしくはない。
ちなみに現実のメイダン競馬場芝2410mのコースレコードはホークビルが記録した2:26.85である。
・バーデン大賞
史実勝利馬ボルジアのタイムは2:28.56。これはレースレコードではないが、歴代でも十指に入る好タイムである。
これに35馬身=7秒差つけているから2分21秒台。文句なしのレースレコードである。
・凱旋門賞
伝説の50馬身差。だがこのレースのタイムを断定するのは困難である。
理由の一つ目は、2着パントレセレブルが道中絶え間なく妨害を受け続けており、史実勝ちタイムである2:24.6で走れたとは思えないからだ。
だがこれを言い始めると他レースについても道中の展開を考察しないといけなくなる。そのため、パントレセレブルの走破タイムについては棚上げする。
理由の二つ目、結果ダイスで出た「ヘブンのレコードを超えた」だが、そもそもヘブンのレコードタイムが分からない。
そもそもヘブンの走った92年は重馬場での開催であり、史実での勝ちタイムは2:39.0というきわめて遅いもの。
ヘブンが好スタートからそのまま逃げた着差33馬身を6.6秒と換算して引くと2:32.4。
このタイムはレコードではないどころか、不良発表のラムタラのタイム(2:31.8)にさえ劣るものである。
出来るだけ矛盾なく成立させようとしても、
「ヘブンのタイムはレコードではない、あくまで着差が史上最大」(重馬場という条件を加味してもヘブンのスピードの否定)
「ヘブンを追いかけて史実より相当速いタイムを出したがその33馬身先にヘブンがいる」(2着馬が最低でもラムタラ並みのタイム、ヘブンのレコードが速ければさらに)
「着差が33馬身ではなくもっとついていた」(ダイスの否定)
など、どれをとっても首をかしげる結論になってしまう。
ダイスに整合性を求めるなとも言うので、これも新資料が出てくるまで棚上げにしたい。
結論としては、「単純に史実タイムから10秒引いた2分14秒台」「バーデン大賞と同レベルの2分21秒台」
「それよりはフォックスが本気出したはずだからもう少し縮めて2分18〜19秒台」などが考えられるタイムだろう。
個人的には2分18秒台かなと考えるが、上記のどれをとってもレースレコードである。
大前提として、これらは全て海外芝コースで記録したタイムである。
アーモンドアイの2:20.6も衝撃的だったが、それを上回る狂った記録がたくさん生まれているのがこの世界なのだ。